バレルめっきにおける膜厚析出特性 vol.1992020.09.21
バレルめっきにおける膜厚析出特性
めっきの膜厚は、高電部・低電部と言われるように電流が流れ易いところに析出します。
しかし、それだけでしょうか?
ボルト類の長物(100mm以上)は頭部と軸部に膜厚差が出ると言われますが、バレルドラムの容量や形状を考慮し、バレル回転中にバレル内で動くように出来れば膜厚差は小さくなります。
つまり、長物のめっき被膜の膜厚差を減らすためにはめっき製品の形状と処理容積を考慮することです。
重要なポイントとして、めっき処理中のバレル内の亜鉛金属濃度を一定に保つ工夫をする事があります。
さらに、製品毎に電流密度を考慮し変動させる事がベストです。
もうひとつ、ジンケート浴の特性にも注目してください。
ジンケート浴の特性とは、めっき効率が電流密度により変動することです。
長物をめっきする場合は、電流密度を1.5A/dm2に設定しめっき時間を調整する事で、軸部と頭部の膜厚差を小さく(均一性)出来ます。
均一電着性光沢剤使用と同じ効果になります。
電流の特性、めっき液(ジンケート浴)の特性、電流密度の特性、バレルドラムの特性を知れば「三隆製作 新システムバレルめっき装置」をご理解いただけると考えています。
省エネタイプ、エレベーター型亜鉛バレルめっき装置のリーディングカンパニー
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