vol.80 ナットにめっきをする2012.09.12
ナットにめっきをする
弊社はボルトにめっきをする設備を製作することが多く、今までナット用の
めっき装置を設計・製作する機会はあまりありませんでした。
しかし、最近ナットへめっきする装置を要望するお客様からのお話しが多く
なり、テストを重ねてまいりました。
テストの結果、ナットはめっきが折出し難い製品(ワッシャーや重なりやすい
プレス品)と同じ部類であることがわかりました。
ボルトM6×10(表面積17dm2/kg)と、M6フランジナット(表面積20dm2/kg)を
同じ条件下でめっきしたところ以下のような結果になりました。
※測定点は頭部側面
1) M6 × 10 ボルト 平均膜厚 10.31um (理論値の103%)
2) M6 フランジナット 平均膜厚 8.46um (理論値の76.1%)
上記のようにナットは手強い製品です。
三隆製作は、世間で苦労しているものに効率良くめっき出来る装置を考えることを
得意としています。
以前、ワッシャーの様に重なってめっきがつき難いものを対応したことがあり、
その対応方法を応用してナットのめっきテストしたところ
1) M6 × 10 ボルト 平均膜厚 12.91um (理論値の103%)
2) M6 フランジナット 平均膜厚 13.72um (理論値の109%)
上記の結果となり、フランジナットの膜厚は32.9%の向上が見られました。
ナットの場合 膜厚指定 5um~ が多いので、電流密度を現在よりもう少し下げて
めっきが可能ですので、電気代の削減になります。
ナットをめっきされている方!!!! ご興味を持たれた方!!!!
是非 三隆製作へ連絡ください。
株式会社 三隆製作
〒434-0046
静岡県浜松市浜名区染地台六丁目5番12号
TEL:053-584-5539(代)
FAX:053-584-5540
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