vol.81 長ものボルトの膜厚分布2012.09.26
長ものボルトの膜厚分布
バレルドラムに入れてボルトをめっきをする場合、ボルト各部分(頭部・軸部・先部)
に折出する膜厚は均一ではなく、偏ったったものになります。
細くて長いボルトはボルト自身が絡まり合い、バレル内で充分な攪拌がされないため
さらに膜厚の偏りが大きくなる傾向があります。
また、太くて長いボルトの場合はリード線を巻込みスパーク現象を発生させる要因
となります。従って投入量を調整するしかなく、生産性が上がりません。
ワッシャー・スプリングワッシャーの着いたボルトの場合は、さらに厄介です。
理由は、表面積が大きくなり、ワッシャーのついた軸部は陰になりめっきが折出し
にくく、逆にスプリングワッシャーの切り口にはめっきが折出しやすいからです。
結果として、そこにめっきの欠けが起こるため耐蝕性能に影響をおよぼします。
このようにボルトのめっきには多様な要素があるため、従来は職人的勘で投入量を
調整しながら生産をしてきました。
最近はボルトメーカーの要求度も高くなり、着きにくい部分(長ものの軸部)の膜厚が
基準になりつつあります。これは、めっき業者としてさらに生産性を損なうもので
あり、生産コストが維持出来なくなっています。
しかし、海外ではそのよう精度の要求は無く(めっきレベルは低く)コストのみで比較
されてしまいます。
このような不利な条件下でコスト削減の要求はエスカレートしているのです。
そのため、手足を縛られた格好で競争を強いられているのが現状です。
上記の特性を理解して、生産性を拡大・膜厚の均一性を維持・通電電気量を削減し
コストを削減をする装置を導入すべきです。
ご参照ください
MITAKAのめっき装置は、品質・生産性・コストパフォーマンスを備えた設備です。
株式会社 三隆製作
〒434-0046
静岡県浜松市浜名区染地台六丁目5番12号
TEL:053-584-5539(代)
FAX:053-584-5540
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