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vol.61 タッピングネジ(表面積25dm2/kg)をめっきする装置比較2011.12.14

表面積の大きい製品にめっきを析出させる場合

前回、月生産量が同じ装置でも、最適なサイクルタイム・投入量等を考えて
設備選択をすることで、電気使用量だけで年間370万円強の削減が可能です。

とお伝えしました。
今回は、具体的に同じ生産量の装置 2種類で年間の電気使用量を比較します。

一つ目の装置は、サイクルタイム 5分。一回の投入量 80kg

 生産量  500t/月
 サイクルタイム  5分(300秒)
 めっき時間  80分
 めっき槽  16
 投入量  80kg
 電流  700A =80kg×25dm2/kg×0.35A/dm2
 電圧  9V
 稼動時間  24h/日 25日/月 稼働率90%

<電気使用量計算>

① めっきに掛かる電気量
9V×700A×1000÷0.82×16台×24h×25日=73,756KWH/月

② 電解熱による液温上昇を抑えるための電気量
発生電解熱は、9V×700A×0.86×16台=86,688Kcal/h
冷却能力 86,688Kcal/h÷860Kcal/KW=100.8KW
めっき液温を30℃で管理する場合は70%で計算
100.8KW×0.7≒71KW
したがって、水冷式チラーユニットRCU900W2 90KW相当になります。
RCU900W2の消費電力は24.0KW
24.0W×71/90≒18.9KW
18.9KW×24H/日×25日/月=11,340KW/月

① 73,756KWH+② 11.340KW=85,096KWH/月
85,096KWH/月×15円/KWH=1,276,440円/月
製品1kg当たりの電気代は、1,276,440円÷500t/月=2.55円/kg

二つ目の装置は、サイクルタイム 4分。一回の投入量 62kg

 生産量  500t/月
 サイクルタイム  4分(240秒)
 めっき時間  80分
 めっき槽  20
 投入量  62kg
 電流  542.5A =62kg×25dm2/kg×0.35A/dm2
 電圧  7V
 稼動時間  24h/日 25日/月 稼働率90%

<電気使用量計算>
① めっきに掛かる電気量
7V×542.5A×1000÷0.82×20台×24h×25日=55,573KWH/月

② 電解熱による液温上昇を抑えるための電気量
発生電解熱は、7V×542A×0.86×20台=65,317Kcal/h
水冷式チラーユニットRCU900W2 90KW相当になります。
RCU900WKの消費電力は24.0KW
24KW×0.6≒14.4KW
14.4KW×24H/日×25日/月=8,640KWH/月

① 55,573KWH+②8,640KWH=64,213KWH/月
64,213KWH×15円/KWH=963,195円/月
製品1kg当たりの電気代は、963,195円÷500t/月=1.93円/kg

上記、2つの装置の差。
※ 年間電気使用量の差
(85,096KWH/月-64,213KWH/月)×12ヶ月=250,596KWH/年
生産設備の選択で年間25.0万KHWの差が発生します。
※ CO2排出量の差 25.0万KWH×3.355t-CO2=83.8t-CO2
※ コストの差 250,596KWH×15円/KWH=375万円/年間

同じ生産量の装置でも年間これだけの差が出てきます。設備選択の際は、
イニシャルコストだけでなく、ランニングコストも充分考える必要があります。
三隆製作は貴社に最適なめっき装置をご提案いたします。
お気軽にご相談ください。

次回は合金めっきについて考えます。

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