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ドラム内陽極・通電時電圧降下方式 vol.2572024.01.19

ドラム内陽極・通電時電圧降下方式

バレルドラム内陽極・通電時電圧加工方式の特長

開放型(蓋なし)バレルドラム内に陽極を設置しました。

従来、リード線は製品回転方向と直角方向のみの挿入でしたが、製品に均等な位置からの通電を目的に、回転方向と並行して挿入する形へ変更しました。
膜厚析出に関する環境整備の一環です。通電時電圧降下が期待出来ます。

弊社は、膜厚析出に関わる環境整備を考えています。
上記のようにバレルドラム内に陽極を設置したこともそのひとつです。

従来方式のバレルドラム外側陽極と、
弊社がご提案する新しい方式
【開放型バレルドラム ドラム内陽極・通電時電圧加工方式】の電気使用量を、以下の条件で比較してみましょう。

< 装置仕様 >

タクトタイム 4分タクト
稼動時間 24時/日・25日/月
稼働率 95%
投入量(平均) 120kg/バレル
投入表面積(平均) 1,200dm2/バレル
生産量 8,550バレル/月
生産量 1,000T/月
電流密度 0.5A/dm2
めっき時間 82分

 

【バレルドラム外側陽極(従来方式)】の場合

膜厚析出に関わる電気使用量
600A × 10V ÷ 1,000 ÷ 0.89 × 21台 = 141.57kw/h
141.57kw/h × 24時/月 × 25日/月 = 84,942kwh/月
年間 1,019,304kwh/月

電解熱発生量
600A × 10V × 0.86 × 21台 = 108,360kcal/h
冷却能力 126kw相当
チラーユニット駆動 43kw × 24時/月 × 25日/月 = 25,800kwh/月
年間 309,600kwh/年

膜厚析出に関わる電気使用量+チラーユニット駆動電気使用量
年間 1,328,904 kwh

 

【開放型バレルドラム ドラム内陽極・通電時電圧降下方式】の場合

膜厚析出に関わる電気使用量
600A × 5V ÷ 1,000 ÷ 0.89 × 21台 = 70.78kw/h
70.78kw/h × 24時/月 × 25日/月 = 42,468kwh/月
年間 509,616kwh/年

電解熱発生量
600A × 5V × 0.86 × 21台 = 54,180kcal/h
冷却能力 63kw/h相当
チラーユニット駆動 21kw × 24時/日 × 25日/月 = 12,600kwh/月
年間 151,200kwh/年

膜厚析出に関わる電気使用量+チラーユニット駆動電気使用量
年間 660,816 kwh

※計算数値は参考値となります。実際はその他条件等により異なる場合があります。

上記試算より、ドラム内陽極・通電時電圧降下方式を採用することで、膜厚析出に関わる電気使用量・電解熱発生量が半減出来る計算です。

差は、年間 668,088kwh。この電気使用量を貴社の地域電気料金で計算してみてください。
それだけの電気代が下がる計算です。

電気料金高騰対策にお役に立ちます。
是非ご検討ください。

 

次回vol.258では、【膜厚析出に関わる環境づくり】についてお伝えします。

 

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