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vol.26 中国めっき設備状況視察 No.22010.06.21

■前回に引き続き 中国のめっき設備状況についてご紹介いたします。

4月22日から29日まで、中国の上海、その他周辺地域の表面処理工場、
装置メーカーなどを視察して参りました。
今回は3日目以降に視察した工場の内容を簡単にご紹介します!

3日目~ 日中合弁会社のグループ会社(めっき工場)等を見学  

<めっき工場>
● 台湾系会社製のキャリヤー型天井走行タイプのバレルめっき装置を使用。
M3~M16までのボルト類を、製品のサイズに合わせバレルを選択してめっきを
している。
● ベーキング炉があり、長方形のカゴを4段重ねにしてコンベヤーにより連続的に
処理する方式。熱源はLNG。
● ベーキング炉の熱源は炉体の上部に設置された1台のみ。
熱風循環方式で、炉内温度200℃±10℃に保持するとのことだが、ワークの温度
保証は難しくワーク昇温までに3時間を要するとのこと。

<グループ会社>
● プレス品を静止エレベーター型・キャリヤー型バレルめっき装置を使って
めっきを行っている。
● 日本企業の製品にめっきをしている。
● バレルラインにおいては、クロメート処理までをバレルで行っていた。

<建築用ボルト製造工場>
● バレル穴径を変えることで、M3~M14までのボルトを同一ラインで処理していた。
● 酸性浴で90分めっき、排気ケーシングはなし。4バレル毎に1電源(5000A)
● ベーキング炉は、直線型のコンベヤ方式。

今回、中国のめっき工場・めっき装置を視察して感じたこと

中国国内のベーキング炉に対する認識が、乾燥炉の域を脱していないと思われる。
熱源が上部に一台。熱風循環式という方法であれば、炉内の温度維持は可能である
がワークの200℃±10℃キープ保証は困難である。
これに対し、ベーキング炉を昇温度ゾーンとキープゾーンに分ける方法であれば
この問題が解決するのではないか。
クロメート処理に関しては、3本のツメでチャッキングして回転させながら傾斜する
方法で撹拌しているものもあった。
動きとしてはユニークで興味深いが、カゴ内の製品の偏りが大きくなり、そのことに
よって回転時における脱水機の振動が大きくなることが避けられないと思われる。
そのためか、脱水機は土台がコンクリートで固められていた。
この状態を続ければ、脱水機の軸受けにダメージが集中するのではないかと感じた。

以上、訪問先全てを詳しくご紹介できないため簡単でしたが、いかがでした
でしょうか?

次回は、中国におけるバレルめっき装置の現状をご紹介します。

株式会社 三隆製作

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