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vol.25 中国めっき設備状況視察2010.06.09

■今回から、成長著しい隣国 中国のめっき設備状況についてご紹介いたします。

4月22日から29日まで、中国の上海、その他周辺地域の表面処理工場、
装置メーカーなどを視察して参りました。
これから数回に分けて中国めっき設備関連の現状をご紹介しようと思います。

まずは、1日目と2日目に視察した工場の内容を簡単に箇条書きでご紹介します!

1日目・・・韓国企業のボルトメーカー表面処理工場を見学
めっきラインは、ジンケート浴6連ライン(中国製)と 酸性浴16連ライン(台湾製)
2ラインにて月800t生産。
(ジンケート浴ライン 月間200t、酸性浴ライン 月間600t)
一部連続ベーキングライン(20m 28カゴ)、ベーキング炉能力40%
キャリヤー方式で M3~M14までのボルトを生産。

● めっき時間を長くして、投入量を表面積に応じて変更している。
● 1ラインで何でも投入できることを目的としている。
● 通電方法は、V字型の接点にV字型に削った丸棒を入れているので電気が流れ
にくくバネを入れるなどの試験を行っていた。
● 設定は14V 700Aで、1000Aの整流器を使用しているが電流が流せない状況。
原因としては、M3のような小さなものを生産するためバレル穴が2φと
小さいことが考えられる。
● 排水については、他に静止ライン・合金ラインと全体で6ライン出ている。
一日600t使用。
水の使用については1ライン1時間当たり4tの給水量で問題ない。
● 排水処理場(下請)は、別会社(中国企業)が300円/tで請負っているとのこと。
排水処理規制等、国との関係は中国の業者に任せたほうがスムーズにいくとの
ことで、切り離しているようである。

2日目・・・台湾企業の表面処理装置メーカーを見学
● ドイツから輸入した15mmのPP板を使用し処理槽を製作(溶接)
この処理槽を連結し、75mmの角パイプを土台として門型キャリヤーを走行
させていた。

   シンプルな考え方で、従来の天井走行型と比べても鋼材の使用量が極端に少なく
華奢な感じがした。
● クロメート処理も同様の考え方で、門型キャリヤーに撹拌機能が載せてある。
ツメは3方向にあり、上下しながら回転する。
● 自社製の脱水機。本体の下3分の1が広がっており安定感がある。
これは、カゴを上下しながら回転させることにより生じるワークの偏りによって
脱水機内でカゴが回転し始めると振動が発生し、その振動を抑えるため下方が
広がった構造にする必要があったためである。
● このメーカーの強みは、部品の生産がほとんど内省化されていること。
● 一定の方法でユーザーの生産に合わせ、装置のタクトタイムを考え大小を
変えているので短期間で生産している。
標準型・・・月間5ライン、年間60ライン生産可能とのこと。
売上は年間40億円。40台くらい。
● 1ライン 1億円の設備(附帯工事も含めて)
● ベーキング炉については、処理カゴが大きく最大2段積みで一方通行直線型。
熱量 1,096kw/h  942,560kcal/h とのこと

上記数値より計算すると、必要な電気代は年間 9,468万円(12円/kw)、
そして二酸化炭素排出量は、年間 3,772t-co2 となる。

一方通行直線型ベーキング炉写真
以上です。
視察3日目以降の内容は次回に続きます。

株式会社 三隆製作

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