vol.7 豆知識 : バレルドラム・ワーク表面積について2009.11.10
バレルドラム・ワーク表面積について
弊社 三隆製作標準バレルのサイズは、対角450㎜ ・ 長さ580㎜ ・ 容積76Lです。
このバレル内にワークが入り、回転しながら通電を行うわけですが、上図のように
回転方向に対して斜線部にワークが集まり、撹拌しながら上下を繰り返します。
そこで、バレル寸法を考える際、ワーク本来の表面積だけではなく、回転する
バレル内において塊になるワークの見かけ上の表面積についても考慮する必要が
あります。
投入量表面積 : ワーク一つ一つの表面積のトータル
見かけ上表面積 : 上記のようにワークは塊になるので塊としての表面積
バレル内では見かけ上表面積に電気が流れ、めっき皮膜が析出されていくと
考えられます。
細かな製品(M2、M3の小ネジのようなもの)は投入表面積が大きく、見かけ上表面積が
小さくなるので、ワークの投入表面積から計算した陰極電流密度より大きくなります。
したがって、電気抵抗、電圧が大きくなり、めっき皮膜が析出しにくくなります。
また、M14×150のようにワークそのものが大きい製品は、塊となっても隙間が大きくなり、
見かけ上表面積も大きくなります。このような場合は電気抵抗、電圧は小さくなり、
めっき皮膜が析出しやすくなります。
したがって、バレル寸法を考える場合はワークの大小、投入量と比べて、
より見かけ上表面積が大きくなるように工夫する必要があります。
株式会社 三隆製作
〒434-0046
静岡県浜松市浜名区染地台六丁目5番12号
TEL:053-584-5539(代)
FAX:053-584-5540
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