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vol.65 中国めっき設備の現状2012.02.09

中国におけるめっき設備の現状

リーマンショック以降、私は日本国内でのみ活動してきたことを反省し、その後
中国・韓国・タイ・ドイツと40回近く渡航してきました。
その中で感じた中国のめっき設備の事情を述べたいと思います。

現在 中国のバレルめっき装置は、台湾系の3大メーカーが占有しているといえます。
装置は以下のような方式です。
○前処理・めっき : キャリヤー式
○ベーキング炉  : 複数列で1段、もしくは1列で2段
○クロメート処理 : キャリヤー式

※ベーキングの熱源は、電気を使用していますが(電気代が約10円/KWHと
安いため)、最近はCO2対策で電気事情が悪化し始めているようです。

昨年3月頃 上海の現地民間企業のボルトメーカーを訪問し、1ヶ月の生産量が
500tのラインを見学しました。
その際、いろいろと質問した中で注目した点が一つありました。
それは、電気の膨大な電気の使用量です。
その会社では、1時間の電気使用量が800KWとのことでした!
いくら電気代が安くても これは電気の無駄遣いです。
ちなみに弊社装置の場合は、ベーキング炉の熱源を電気にしたとしても177KW/H
程度です。この差は大きいです。。

800KW/Hと177KW/Hの装置では、稼働時間を1日24時間・1ヶ月25日とした場合で
年間448万KWHの電気使用量の差が出ます。
これをCO2排出量に換算すると448万KWH×3.355t-CO2/万KWH=1503t-CO2/年
電気代(1KWH当たり10円として)では、448万KWH×10円/KWH=4,480万円/年
の差になります。

もしこのラインをインドで使用した場合は、インドは電気代が20円/KWHと中国の2倍、
そして、インフラ整備が安定していないので現地企業は自家発電を準備するため
ランニングコスト(電気代)の差は、4,480万円/年の2倍、8,960万円/年
はね上がります。
また自家発電機も200KWH用と800KWH用とではイニシャルコストでも大きな差と
なります。

同じ生産量の装置でも、これだけランニングコスト等に大きな差が出ます。
三隆製作は省エネルギー、環境負荷を削減するめっき装置をご提案いたします。
装置選択の際には、お気軽にご相談ください。

株式会社 三隆製作

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