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カーボンニュートラルに向けためっき装置 vol.2402023.01.30

カーボンニュートラルに向けためっき装置

弊社では「カーボンニュートラル」の視点で、従来のめっき工程から大胆な見直しを進めております。

まず、膜厚析出に関わる電気使用量の削減です。
亜鉛めっきは本来 耐食機能を目的とした”機能めっき”ですが、日本では機能以上に外観が重要視される傾向があります。機能以上の外観基準がなくなれば、膜厚析出に関わる電気使用量が削減出来ます。

削減方法は通電量を低下させる事、つまり電流密度を低くして目的の膜厚仕様を確保します。
その際、電圧降下が出来れば電気使用量の削減は一層効果的になります。

弊社 亜鉛バレルめっき装置では、ドラム内陽極・外側陽極表面積拡大方式により、通電時電圧降下が可能となります。
電流密度低下と組み合わせることで、膜厚析出に関わる電気使用量の75%削減 ※1 が可能と考えています。

更に電解熱発生が抑制されるため、めっき液温度上昇も抑えられることで、チラーユニットが削減出来る可能性も視野に入れています。
附帯機器の電気使用量では、めっき液冷却に必要なチラーユニットが大きいと言えます。

その他に排気洗浄塔 排気ファン・循環ポンプが大容量となっています。
弊社エレベーター方式では、排気ケーシングを側面・上部に設置。
その間をカバーし、開口部はバレルドラム・バレルハンガーが通過する出入口の最小スペースとすることで「少ない排気量で工場内拡散を防止」しています。

現状ジンケート工程では酸洗・電解脱脂からの酸洗ガス・アルカリミストが「めっき臭さの原因」になっています。
弊社装置の排気量は、従来の1/3 ~1/4となり、30kw/h程度の削減が出来ます。

装置駆動では、1バレル当たりの処理表面積・処理量を増やすことで装置のコンパクト化を図っています。
タクトタイムを長くすることで、電気使用量削減、薬品使用量削減、関連附帯機器類の機器選択にも寄与することになります。

前処理工程の代替
めっき工程の前処理の問題点は、「水素脆性発生」、「めっき臭さの発生」、「前工程の半分を占める3ヶ所の給水」です。
今、別の方式に代替することを見直す機会だと考えています。

※1 実験結果による当社比
省エネタイプ、エレベーター型亜鉛バレルめっき装置のリーディングカンパニー
三隆製作<お問い合わせ先>
http://www.mitaka-seisaku.co.jp/contact/

株式会社 三隆製作

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