200㎜の長物と通常サイズ 同一ラインでのめっき方法 vol.2032020.10.19
200㎜の長物と通常サイズ 同一ラインでのめっき方法
長物サイズ専用のめっき装置ではなく、通常サイズ(M6 × 10~M16 × 100)と共に長さ200mmの製品もめっきが出来ます。
従来、長さ100mmを超えるボルト類へのめっきは、別途専用ラインを使って処理してきました。
しかし、そのようなサイズのものは生産量全体の10%程度の比率のため採算が取れない状況です。
弊社新システムバレルめっき装置では、
短いサイズと長物サイズ(200mm)のボルトも同一ラインで処理が可能です。
通常サイズのボルト類(M6×10~M16×100)とともに、長さ200mmのボルトも処理ができ、頭部側面 11μm・軸部中心 9μmと、膜厚差 2μmの均一性を発揮します。
方法は、ジンケート浴での電流密度とめっき効率の特性を利用します。
ジンケート浴では、
電流密度0.5A/dm2付近では、めっき効率90%以上と高く、
電流密度1.2A/dm2以上では、めっき効率50%程度となります。
上記の特性から、長物サイズでは電流密度1.2A/dm2設定で、めっき時間を短縮して電流を流します。
これにより頭部と軸部の膜厚差を小さく、つまり均一にする事が出来ます。
また、弊社新システムバレルめっき装置では1バレル1電源・定電流制御方式を採用していますので、普通サイズの長さ100mm以下製品は、電流密度0.5A/dm2・めっき時間80分にてゆっくりめっき被膜を析出させています。
このように、同一ラインでの処理が可能となるのです。
逆に、均一電着性光沢剤を使用した場合は、わざわざめっき効率を下げ、電流密度を0.7A/dm2にして膜厚を析出させる方法となります。
この方法では、電気使用量・電解熱の無駄が発生し、アルカリミストや生産性にも影響を与えます。
膜厚の均一性について、詳しくは いつでもお問い合わせください。
省エネタイプ、エレベーター型亜鉛バレルめっき装置のリーディングカンパニー
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